書籍紹介

川柳

岩間啓子『ロングラン』を読む

岩間啓子さんの川柳句集『ロングラン』をいただいた。有難いことである。内容は水の紐アフガンの空寂しい影茄子の棘ロングランの五つの章とあとがきから成る。一読した感想は、作者は優しい方なのだろうな、ということ。生き下手な父で楷書の道つづく行進曲に...
川柳

『水脈』第70号(終刊号)を読む

柳誌『水脈』が第70号をもって終刊となった。終刊号をいただいたので、読んだ感想を書く。巻頭は、第69号から引き続いて(といっても私は第69号は読んでいないのだが)、「水脈終刊にあたって――70号を振り返る②」と題し、第31号からの歴史が綴ら...
書籍紹介

もくめ『ちゃんと味方をしてますように』を読む

文学フリマ札幌10でお迎えした歌集『ちゃんと味方をしてますように』。作者はもくめさん。まず、埜中なのさんによる装丁が素敵。表題と表題作にそっと寄り添っているよう。そして表紙をめくる。Ⅰ 過去のわたしはⅡ 虚構のあなたへⅢ 今のわたしでの三章...
川柳

森砂季著『現代川柳句集 プニヨンマ』を読む

森砂季さんの『現代川柳句集 プニヨンマ』を読みました。まず装丁が素敵でうっとり・・・。ネットで書影を見た時には分からなかったのですが、表紙・裏表紙に使っている紙が、一面にキラキラ光る鱗のような物がちりばめられていて、イラストの色味と相まって...
川柳

田辺聖子著『川柳でんでん太鼓』を読む

川柳に出逢って約13年・・・本当に遅まきながらという感じですが、田辺聖子さんの『川柳でんでん太鼓』を読みました。「現代川柳の良句佳吟を選び、笑いと共感、庶民の本音を楽しむエッセイ(講談社文庫裏表紙より)」とのことですが・・・とにかく面白い!...
エッセイ

感想とご紹介・・・渡辺美輪×徳道かづみ『川柳タッグマッチ』

本日ご紹介、おすすめするのは、渡辺美和さんと徳道かづみさんの共著の川柳&エッセイ集である『川柳タッグマッチ』(神戸新聞総合出版センター)2002年末、徳道かづみさんが大阪に越してきたことがきっかけで、渡辺美輪さんと徳道かづみさんは共著で「川...
書籍紹介

『大人になるまでに読みたい15歳の短歌・俳句・川柳』

今日私がぜひお勧めしたい本は、『大人になるまでに読みたい15歳の短歌・俳句・川柳』です。三巻構成で、①愛と恋②生と夢③なやみと力となっており、①『愛と恋』の巻頭言は穂村弘さん、本巻編集とエッセイは黒瀬珂瀾さん②『生と夢』の巻頭言は夏井いつき...