はじめに~ご挨拶と自己紹介

このたび、このブログを立ち上げました一家汀(いっかなぎさ)と申します。

川柳を書き始めたのは2011年3月、たまたま手に取った雑誌で、川柳投稿サイトに投句しておこづかい稼ぎをしている、という女性の記事を読んだからでした。

経済的に余裕がなかった私は、少しでも収入が得られるのなら、と紹介されていたそのサイトに投稿をはじめ、そこでのポイント稼ぎやコンテストでの上位狙い、そして何より、他のユーザーさんとの、お互いの句に対するコメントのやりとりの楽しさに夢中になりました。

投句を始めて二ヶ月が経ったころ、とあるユーザーさんが、私の一句に、「これは現代川柳だね」と、現代川柳かもめ舎のWEB句会を紹介してくださいました。

そこで私は、次の句に出逢いました。

 慟哭の海へリボンのありったけ   綾

2011年3月、お題「リボン」の特選句でした。その時の衝撃は、今でも鮮明に覚えています。東日本大震災からまだ日も浅く、被災はしなかったものの心がとても苦しかった私に、この句は強い共感と、たった17音字の中に、何と深い世界が広がっているのだろう、と怖れにも似た感覚を呼び起こしました。

すぐにかもめ舎WEB句会へも投句するようになった私は、今度はかもめ舎主催である川瀬晶子先生の鑑賞力に驚くことになりました。自分の作品を、自分自身よりも深く理解してもらえるなんて、こんなに幸せなことがあるでしょうか。

それからずぶずぶと現代川柳の沼にはまり、今に至ります。

このブログでは、主に川柳をはじめ、俳句、短歌、詩などについて、感じたことを綴ってゆくつもりですが、鑑賞力が弱く、ストライクゾーンが狭い性質ゆえ、誤読も多いかと思います。作品の解釈は読み手の自由とは言え、行き過ぎた誤読はやはり問題があるでしょう。その際は、コメント欄や掲示板、あるいはお問い合わせフォームからでも、ご指摘くだされば助かります。

また、このブログには掲示板もあり、WEB句会も開催していく予定です。オープン掲示板のほかはクローズドで運営しているため、ご参加の際は最初に少しお手数をお掛けしてしまいますが、クローズドであるが故に、WEB句会や併設された「談話室機能」、そして掲示板を使って、思いっきり意見交換出来るという面もありますので、ぜひお気軽に覗いてみていただければ幸いです。

どうぞ、よろしくお願いいたします。

一家 汀

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